ANAアメックスカードは、全日空(ANA)と提携しているだけあって、旅行好きな人たちの間で「旅行するときに役立つ嬉しい特典がたくさん付いている!」と評判の良いカードです。
この記事では、ANAアメックスカードの特典やポイント還元率からお得な使い方まで、徹底的に紹介していきますね。また、上位カードのANAゴールドカードについても一緒に紹介するので、ぜひ、チェックしてください!
この記事は下記のような人におすすめです!
・ANAアメックスカードの概要や特典・還元率を知りたい
・ANAアメックスカードでお得にポイントを貯めたい
1 ANAアメックスカードの基礎知識
これからANAアメックスカードの豊富な特典などを紹介していくわけですが、ちょっとお待ちくださいね。その前に、まずはANAアメックスカードの特徴や年会費など、基礎知識について、しっかりと頭に入れておきましょう。
1-1 ANAアメックスカードとは
ANAアメックスカードの正式な名称は「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」といって、全日空(ANA)とアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているクレジットカードです。
カード利用金額に応じて貯まるポイントとマイルは、特典航空券など旅行商品に交換することができます! 利用金額100円につき1ポイント+1マイル付与されるなど還元率も高いため、旅行好きな人たちを中心に、評判の良いカードです。
また、航空会社ANAならではの特典として、ANA関連のお店でのショッピング割引も。
全国の空港にある「ANA FESTA」(全日空商事空港ショップ)やオンラインショップ「ANAショッピング A-style」などを利用するとき、ANAアメックスカードで支払うと5%オフ! さらに、ANAの国内線・国際線で機内販売の買い物にANAアメックスカードで決済すれば、10%オフになります。
1-2 年会費は?ANAアメックスカードを持つためのコスト
クレジットカードを選ぶなら、カードを持つことによって発生するコストもチェックしておきたいところ。続いて、年会費や諸経費など、ANAアメックスカードを持つためにかかるコストについて紹介します!
ANAアメックスカードの年会費は7,700円。家族カードには年会費2,750円がかかります。
オプションとして「ポイント移行コース」に登録すると、年間参加費として6,600円が必要です。ポイント移行コースに登録すれば、アメリカン・エキスプレスのポイント有効期限が無期限になり、ANAマイルへの移行もできるようになります。
※ポイントから移行したマイルの有効期限は移行した月から数えて36カ月後の月末までです。
逆に言うと、「ポイント移行コース」に登録しなければポイントには有効期限があり、ANAマイルへの登録もできません。ANAアメックスカードのポイントをお得に活用するためには、「ポイント移行コース」の登録は欠かせないのです!
1-3 ステータスカードに分類される
ステータスカードとは、持っていることが社会的地位の高さの証となるクレジットカードをいいます。ANAアメックスカードもステータスカードの一つと言えるでしょう。
ANAアメックスカードは、国際的なブランドのアメリカン・エキスプレス。日本だけでなく世界中で使える信頼性の高いカードブランドです。
年会費無料を売りにしているクレジットカードがたくさんあるなかで、年会費7,700円+「ポイント移行コース」年間参加費6,600円は「コストが高いなあ」と感じるかもしれません。でも、持っているだけでステータスを証明できたり、高いポイント還元率以外にも特典が充実していたりと、メリットも大きいですよ!
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード|ANAアメリカン・エキスプレス|アメリカン・エキスプレス
2 ANAアメックスカードの特典は?
クレジットカードを選ぶときは、どんな特典が付いているのか、かなり気になりますよね? ANAアメックスカードには、旅行するときに便利に使える優待やサービスなど、ANAと提携しているカードならではの特典がたくさんあります。
代表的な特典は「ポイントやマイルの優遇」「空港ラウンジの利用」「手荷物無料宅配サービス」「旅行障害保健やショッピング・プロテクション」の4つです。
次で、それぞれについて詳しく紹介しますね!
2-1 ポイントやマイルの優遇
ANAやANA系列会社での購入にANAアメックスカードを利用すれば、ポイントやマイルの付与で優遇を受けられます!
ANAグループで航空券や旅行商品、機内販売品を購入すると、ポイント加算レートが通常時(100円=1ポイント)の1.5倍になります。また、ANAグループ便に搭乗すると、区間ごとに10%割り増しのボーナスマイルを獲得できるんです。
他にもボーナスマイルをもらえるチャンスがあります。
・ANAアメックスカード入会特典として1,000ボーナスマイル
・ANAカードマイルプラスの加盟店でのカード利用100円につき1マイル
・毎年のカード継続ごとに1,000ボーナスマイルが加算
早くANAマイルを貯めて旅行に行きたい!と思う人にピッタリのカードです!
2-2 空港ラウンジの利用
ANAアメックスカードの特典として、国内28空港・海外1空港(2021年6月現在)のアメリカン・エキスプレスが提供する空港ラウンジを無料で利用できます。ANA以外に搭乗する場合でもOK! 同伴者は1名まで大丈夫です。
アメリカン・エキスプレスのラウンジは、国内では北海道から沖縄まで、全国の空港にあります。東京では羽田空港の第1・第2・第3ターミナルと成田空港の第1・第2ターミナル、大阪では関空・伊丹・神戸空港で利用可能です。海外の空港では、ハワイ ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)にラウンジがあります。
ちなみに、ANAが提供するラウンジの利用はANAアメックスカード特典に含まれていないので、注意してください! ANAラウンジ利用基準(利用座席クラスなど)は空港ごとに異なりますが、いずれも、ANA便名のフライトへの搭乗が条件です。
空港ラウンジのご案内|アメリカン・エキスプレス🄬(アメックス)
2-3 手荷物無料宅配サービス
ANAアメックスカード特典として、海外旅行から帰国時に、カード会員1名につきスーツケース1個まで、無料の宅配サービスを利用できます。
参考までに、ヤマト運輸でスーツケースを送るときの片道料金を紹介しますね。
※成田空港から関東エリアに送る場合を想定(2021年6月現在)
Sサイズ(3辺の合計120cm以内)は2,270円、Mサイズ(3辺の合計140cm以内)は2,510円、L~LLサイズ(3辺の合計160cm以内)は2,730円です。2,000円強から3,000円弱のお得になるので、その分を旅行中の食事や現地ツアー、おみやげ代などに回せますね!
ただし、利用できる対象空港は成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港のみです。
2-4 旅行傷害保険やショッピング・プロテクション
ANAアメックスカードの特典には、旅行傷害保険やショッピングプロテクションも含まれていますよ!
旅行傷害保険の補償金額は、国内旅行で最高額2,000万円、海外旅行で最高額3,000万円です。基本カード会員と家族カード会員が保険対象となります。ただし、旅行保険の利用には、ANAアメックスカード保持以外の条件もあるので注意!
国内旅行傷害保険を利用したい場合、公共交通機関や宿の代金をANAアメックスカード払いにする必要があります。海外旅行傷害保険を利用したい場合は、国際線航空券やパッケージツアーの代金をANAアメックスカードで支払うことが条件です。
補償内容の詳細についてはANAアメックスカード入会後に送られてくる「補償規定」を確認してくださいね。
また、ANAアメックスカードで購入した商品に破損や盗難が発生した場合、年間でカード会員1名につき最高額200万円まで補償される「ショッピング・プロテクション」が特典に含まれています。
※免責金額あり(1事故につき1万円)
3 ポイント還元率とポイントの使い方
クレジットカードをつくるときは、ポイント還元率がいいかどうかも、非常に気になりますよね。
そこで、ANAアメックスカードのポイント還元率について、これから解説します。また、「ポイントをマイルに移行した場合、どのくらいお得になるか」についても、あらかじめ、押さえておくことにしましょう!
3-1 基本のポイント還元率は?
ANAアメックスカードで基本となるポイント還元率は、1%(利用金額100円につき1ポイント付与)です。ANAグループの商品やサービスを利用すると、通常の1.5倍(利用金額100円につき1ポイント+200円につき1ポイント)になります。
貯めたポイントは、カード料金の支払いに充てたり、商品券に交換したりといった利用が可能! その際のレートは1ポイント=0.3円~1円とケースバイケースです。
ポイントとANAマイルを同時に貯められるのも、ANAアメックスカードの魅力!入会時と毎年のカード継続時や、ANAグループ便の搭乗でボーナスマイルがもらえるなどの特典も。
ポイントをマイルに交換することも可能です。詳しくは、次で説明しますね。
3-2 マイルへの交換
ANAアメックスカードで貯めたポイントは、1,000ポイント(=1,000マイル相当)単位で、ANAマイレージクラブのマイルに移行できます。
ANAマイルを特典航空券に交換すると、多くの場合は1ポイント1円以上の価値になります!特に、国際線の特典航空券に交換する場合は、1ポイント(1マイル)あたり10円以上の価値となることも!
ポイントをANAマイルに移行して特典航空券に交換するのが、ANAアメックスカードのポイントを最もお得に使う方法です。年間で移行できるポイント数の上限がないこともメリット。ポイントをたくさん貯めておいて、好きなタイミングでマイルへ移行できます。
ただし、「ポイント移行コース」に登録しないとポイントをマイルに交換することはできません。また、ポイントに有効期限が設けられてしまうことも覚えておきましょう。
4 ANAアメックスカードの申し込み方法・審査基準は?
クレジットカードを新たに申し込むとき、「審査に通らなかったらどうしよう」と心配になることもありますよね。ここでは、ANAアメックスカードの申込み方法と審査基準についても確認しておきましょう。
4-1 ANAアメックスカードの申し込み方法
ANAアメリカン・エキスプレスカードのホームページから申し込めます。申し込む際に入力する項目は、一般的なクレジットカードと変わりません。
申し込みページの表示に従って、氏名、電話番号、メールアドレス、生年月日、住所、職業、年間所得、勤務先などを入力していきます。ANAマイレージクラブに登録済みの場合は会員番号、他にアメックスのカードを持っている場合はカード会員番号も入力しておくと、会員情報が自動的にリンクされて便利です。
「ポイント移行コース」に登録するかどうかも選択します。すぐにANAマイルにポイント交換しない場合は、ポイントがたくさん貯まってから「ポイント移行コース」に登録するのも手です。ただし、その場合はポイントの有効期限が最大3年になってしまいますので気を付けておきましょう。
4-2 審査基準は厳しい?
ANAアメックスカードの申込条件は、日本在住で定期的な収入がある満20歳以上の人です。それ以外の審査基準については、詳細が公開されていません。一般的なクレジットカードと同じように、定期的な収入があることや勤続年数など、カード利用代金の支払い能力があるかに関わる点が審査されていると考えられます。
ただし、ANAのスーパーフライヤーズカードなどのように、厳しい条件が設けられているわけではありません。また、ANAアメックスカードは利用限度額が一定でなく、個人の利用実績などによって設定されます。最初は利用限度額が低めに設定されるため、その分、審査基準は厳しくないと考えて良いでしょう。
4-3 入会特典も忘れずチェック!
ANAアメックスカードは入会特典も充実しています。利用状況によって入会特典の内容が変わるので、あらかじめ、特典がもらえる条件をチェックしておきましょう!
まず、入会するだけで、もれなく1,000マイルが付与されます。それから、入会後3ヶ月以内のカード利用金額に応じて、ボーナスポイントが付きます! 最大で合計30,000マイル相当のポイントを獲得可能です。
まず、入会後3カ月以内に10万円のカード利用で2,000ポイント。さらに、30万円のカード利用で6,000ポイント。さらにさらに、60万円のカード利用で15,000ポイント上乗せされます。そこに、60万円の利用で獲得できる通常ポイントの6,000ポイントを合わせると、合計で30,000ポイント(30,000マイル相当)です。
上記に加えて、期間限定の入会キャンペーンが実施されていることもあるので、要チェック!
5 ゴールドカードもある
ANAアメックスカード以上のステータスや特典を求める人は、ANAアメックスゴールドカードも検討してみてはいかがでしょうか? ANAアメックスゴールドカードにすれば、ANAアメックスカードよりもポイントとマイルを貯めやすくなります。
まず、ANAアメックスゴールドカードにはポイントの有効期限がなく、ANAマイルへの移行手数料も無料のため、「ポイント移行コース」登録は不要です。ANAグループ利用時のポイント還元率は2%(利用代金100円あたり2ポイント)、さらに、利用代金100円につき1ボーナスマイルが加算されます。
搭乗ボーナスマイルがアップするのも、ANAアメックスゴールドカードの大きなメリット! ANAグループに搭乗すると、通常のフライトマイルに加えて、ボーナスマイルが「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%」分、加算されます。
入会ボーナスマイルと毎年の継続ボーナスマイルは2,000マイル、3カ月以内の利用金額に応じた入会特典は最大で合計60,000マイル相当など、ボーナスマイルのメリットが大きいことも、ANAアメックスゴールドカードの特徴です。
まとめ ANAアメックスカードは旅行好きにおすすめ
ANAアメックスカードは年会費がかかるものの、旅行するときに使える特典が多いので、旅行が好きな人におすすめです。飛行機を利用する旅行をよくするなどライフスタイルに合いそうなら、ANAアメックスカードを作ってみてはいかがでしょうか。
また、さらに効率よくマイルを貯めたい方は、ANAアメックスゴールドカードを検討してみるのも良いですよ。ご自身に合ったカードを手に入れて、快適に利用したいですね。